2014年1月9日木曜日

ロー入試総括⑧(面接)

【面接】

<東大が求めているもの>

東大は、小論文試験と同日に面接試験があった。内容は2部構成で、志望動機と即席ディベート。小論受験者全員を相手にしないといけいので、時間は10~15分程度。面接官は2人で、ひとりがしゃべって、もうひとりは観察役。

ぶっちゃげ、「いくら反論されても食い下がる論理的精神的免疫力」のようなものを見られてる気がした。苦笑 まぁ、法曹たるもの、相手の言い分を論破するのが仕事なわけだし。そのプチ演習って感じ。

<私の場合とアドバイス>

まず、「なぜうちのローを志望するのか」という質問。当然、準備はしてたんだが、ここで「できるだけ簡潔に」という注文を加えられ、変に焦ってしまい、しどろもどろになった。苦笑 あと、なぜ法曹を目指すのかというストレートな質問を予想してたので、そこから一歩入り込んだ、「なぜうちのローを?」という聞き方に、リズムを崩された感じ。もう一度受けるとしたら、「こういう理由で弁護士を志望している、また、こういう理由で貴校を志望している」ということを、3分程度にまとめて丸暗記して望むだろう。また、後半の苦痛の討論タイムを減らすためにも、簡潔という注文は多少無視して、それなりに丁寧に説明するのもありかもしれない。苦笑

で、後半の鬼の討論タイム。自分のテーマは、「お金で医療を買うことについて、賛成反対の両立場から議論を展開せよ」というものだった。これはなかなかトリッキーな注文だと思った。どっちか一方ならまだしも、両方の役を一人でやれと。出だしは、賛成の立場から、「こういう前提の場合、お金というもの~~」と、いい感じでスタートを切ったと思ったのもつかの間、こっちがしゃべり終わる前に、反論を入れてくる。それに対する再反論をしようとすると、その再反論が終わる前に、また突っ込まれるといった具合。挙句の果てに、あなたの意見を聞いているのではなく、両方の立場で議論の展開をもとめているだけだよ、と言われる始末。まじで、早く終われと思った。苦笑 志望動機タイムをかなり短くしてしまったことを後悔した。笑 

後で冷静に考えると、東大の小論文と似た要領だと思う。まず、事実を確認し、大勢の人々の前にルールとして登場したときに起こる矛盾点を掘り起こす。例えば、このテーマの場合、賛成と反対の立場のぶつかり合う論点としては、お金のない人は医療を受けられない社会になってしまう、というもの。じゃあ、その解決のためにどうするか、一定額以下の収入の人々に対してはある程度の医療費を免除することでバランスをとる、という解決法がある。これで、賛成側へも反対側へも説明がつく。

と、うまくいけばいいのだが、そもそもなぜ両役をやらせるのかを考えると、それぞれの意見に欠点がかならず生じるわけで、面接官としては、必然的に浮上するその欠点を受験者が自ら言及し解決法を示す前に、プレッシャーをかけつつ反論対象にするためだと思われる。とすると、スムーズな進行はそもそも難しいし、予定されていないことなる。であれば、(今思えば論理的根拠の薄い)反論の嵐に耐えつつ、ひたすら再反論をこなせる論理的精神的忍耐力があるかというところが評価対象なのではないだろうか。

ぶっちゃげこの対策を一人でやるのは無理だ。激しいツッコミ役が必須だから。苦笑 友人に頼んで、飯でも食べつつ、適当に東大の小論の過去問あたりで「一人で両側の立場で議論を展開する最中にツッコミを受けまくる」練習をやるくらいだろうか。できることといえば。この練習はツッコミ役の能力が重要なので、頭の回転が速い友人を選ぶ必要がある。

<まとめ>

直前期に友人と激しい討論でもして、慣れておくとよい。苦笑

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