東大ロー未修の入試を終えての率直な感想。入試自体の頑張りというよりも、それまでの人生をどう過ごしてきたかで「既に」合否は決まっている、だったら、法律の勉強すべきだったのではと感じた。これは当然、他学部在学生ではなく、社会人受験者としてのみ言えることだが。
提出書類や入試は、試験期間の努力で大きく向上するものではない。つまり、学部時代のGPAは決まってるし、適性試験なんて高得点取れない人は取れないし、小論文は対策というより練習するくらいしかやることないし、働いてる会社は変更のしようがないし、ステメンも言えることには現状の延長線しか書けないし。となると、社会人受験者の場合、ロー受験を検討する以前の人生(学業成績、今の仕事、英語力、等)がどんなものであったかで、どの程度のローに入れるかが「ある程度」決まるのではないか。
これは一見ネガティブだが、理にかなってもいる。ロー入試を受けることを決意した後の努力が無意味という点でマイナスに捉える傾向があるかもしれない。だが、そもそも試験とはその人の実力を測るものであるとするならば、その人の実力とは付け焼刃の瞬間的成長よりも長期間の人生経験の現時点での結果を指すのかもしれない。選考者の視点からすれば、「適切な」入学者をピックアップするという機能を正確に果たしていることになる。
で、入試期間中の努力の有無にかかわらず合否が決まっているのだとすれば、未修の入試対策は程々にしてあとは法律の勉強をすべきだという結論になる。「未修の対策だけでいっぱいいっぱいの社会人」は未修対策しかやる暇はないだろうから、それを頑張るしかない。次に、「多少時間に余裕のある社会人」は、未修の対策を最低限やりつつ入学後のための法律の勉強をやる。最後に、「それなりに余裕のある社会人」は既修入学をメインにして法律勉強をしつつ、一応、サブルートとして、未修の対策をやる、といったところか。
個人的な目安としては、7割。適性、小論、ステメン、推薦状、語学、全て7割の完成度に達したなら、余った時間は法律にあてた方が良いのではないか。なぜなら、7割から10割目指そうとするのは時間帯効果が悪すぎる。
いずれにしろ、ある程度の確信をもって評価できる時期は、入学後しばらくたってからであろうから、それくらいの時期に入試についてはもう一度書きたいと思う。
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