【語学】
<東大が求めているもの>
法曹の国際化の流れの象徴なのだろうが、上位校は語学をかなり重要視してる気がする。カリキュラムの中に留学制度があったり、東大ローのように海外から外国人教授を呼んで英語で行われるサマーコースしかり(参加は任意らしいが)。ただ、その理想はここ数年で弱まってきてる。東大はTOEFLからTOEICへ妥協したし、慶応も語学の提出は任意になったし。という意味では、合格者平均点くらい取れてれば十分かもしれない。が、やはり理想は理想なので、語学が高得点だとかなり優遇されるイメージ。まぁ、これも東大ローとかだと、高得点取得者ばかりがライバルになるのでなんとも・・・。実際、説明会のときの海外大学出身者の多さからすると、激戦分野であることが予想される。となると、学部生は語学でも高得点をアピールしないといけないし、社会人としても、他に特殊性がないのであれば、なんとか高得点を取っておきたいところ。
TOEFLとTOEICについて。今でこそ東大は、TOEFLじゃなくてTOEICでもいいよと言ってるが、以前はTOEFLのみだった。その理由は、簡単で、TOEFLのほうが総合的な英語力を測られるため、TOEICより難しいから。そのことを東大は知ってる。というか、留学経験のある教授がいるローだとだいたい分かるはず。この事実を受験生の立場から逆に言えば、TOEFLの点数を提出できるひとは、ぜひともそうすべきということ。 他のTOEIC成績提出者に差をつけれるから。ただし、TOEFLで点数をとれない人は、(私のように)TOEICで勝負すべき。なぜなら、試験対策において時間対効果が良いから。TOEFLのライティングやスピーキングは一朝一夕で身に着けられるものではない。アウトプットを要求されるというのもあるが、欧米式の国語力を問われるので日本式国語問題に慣れてる人にはつらいと思う。それに対し、TOEICはボキャブラリーや文法の問題も多いし、なによりアウトプット問題がゼロ!国内でいわゆる受験英語をやってきた人にはこっちのほうがはるかに楽なはず。
英語以外の語学については、かなり有利だと思う。英語ができる人は多々いるが、例えば、中国語や韓国語、スペイン語、タガログ語ができる人はなかなかいないわけで。実際、現場でニーズとしてあるのもその辺りだと思うし。
<私の場合とアドバイス>
点数的には、TOEFL95点、TOEIC955点で、実際に東大に提出したのはTOEICの955点のほう。TOEFL95点もそれなりの点数ではあるが、TOEFL100点以上をTOEIC900点以上に換算する式を利用してるところもあるので、安全を考えTOEIC955点を提出した。まぁ、北米の大学卒なので、それで英語力は証明されているものとし、形式的に要求されてるからTOEICを出したという感じ。TOEFLで100点が取れなかったただの負け惜しみです。笑
自分自身の英語力がそういうレベル(ある程度の実力はあるので、あとは試験慣れの問題)だったので、「こういう対策をした!」みたいなアドバイスはできない・・・。が、そのレベルの方向けにあえて言えば、TOEFLはやはりスピーキングセクションがネックになる。あれは、パターンをいくつか用意して、ひたすら口に出して、体に覚えさせるしかないと思う。で、それをやるには時間がかかる。他の3セクションで高得点をもぎとって、頑張ることもできるかもしれないが、100点を超えるためにはやはりどうしてもスピーキングセクションである程度は取る必要がある。TOEICのコツは、リスニングセクションは「リーディングだと思え!」だ。笑 スピーカーがしゃべり始める前に、問題文と選択肢を全部読む。そうすれば、どのような単語を聞き取りさえすればいいのかがわかる。あとは、スピーカーがしゃべってる内容から、その単語だけをききとるだけでOK。そういうふうに最初から聞き取る内容を特定しとかないと、スピーカーのしゃべる内容すべてを暗記する必要が出てきてしまう。それはつらい。英語の試験じゃなくて記憶力の試験かよとマジで思う。リーディングセクションは、ダブルパッセージから解くようにした。なぜなら、文章が長い代わりに内容が簡単だから。最後にショートパッセージの問題を解くようにすれば、時間ぎりぎりでも多くの問題をこなせる。ちなみに、具体的なTOEFL・TOEIC対策は膨大な情報量がネットにもあがってるので、そちらで。それと、満点に近い点数が必要だからといって、TOEIC満点用の教材には手を出すべきではないと感じた。なぜなら、思考法が全くことなるからだ。つまり、9割とるための教材だと、いかに短時間で効率よく超難問を捨てつつ高得点を取っていくかという手法が書かれているが、10割とるための教材だと、捨てるべき超難問までも全てカバーし、いかに間違いをゼロにするかとう手法が書かれてる。で、TOEIC予備校の講師になるとかでもない限り、満点を取る意味はない。他に時間を割くべき。
スケジュール的なことを言えば、適性対策よりも前に着手するのが望ましい。点数は2年間有効だし、適性対策が始まると、時間の割に点数に現れない英語の勉強を並行してやる気が起きないだろうし、戦略的バランスから考えてそれも疑問。適性が終わる頃には小論文対策も始めるとなると、時間的にも、英語に割ける時間がなくなってくる。
<まとめ>
時流からいって、語学は軽視できない。逆に語学が強みの人は、超ラッキー要素なので、他の弱点カバーや他の受験者と差をつけるため、存分にアピールすべし。
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